2010年03月18日
桂節郎は発掘されたけど山頭火は埋没?@防府アスピラート
防府駅横のアスピラートの生誕120周年記念桂節郎展(3月28日(日)まで)に行ってきました。
アスピラートはホールと展示施設を兼ねた施設です。
隣には図書館もできましたね。
アスピラート自体は前にも確か訪れた記憶があります。
1.桂節郎は画家というより教育者として発掘したら?
【桂節郎展のポスター。上が「月の桂の庭」で、下が桂が得意とした人物画。】
桂節郎(かつらせつろう)は、明治から昭和まで生きた洋画家。
兵庫出身で、アメリカ留学後教員として防府で後進の育成にあたります。
防府の有名な「月の桂の庭」がある桂家の当主にもなったそうです。
得意とした人物画を中心に風景画やアトリエの再現が展示してありました。
確かに人物画のデッサンはさすがって感じでした。
しかし、油絵などはうーん、さほどでも・・・って気がしちゃいました。
逆に、僕は風景画の方が面白かったです。
特に構図や視点が僕の好きなタイプでした。
また、絵や作品よりその人物の方が興味を持ちました。
当時珍しいというアメリカ留学や月の桂の庭を一般公開した事なども。
多々良学園の教員のときには、仏教的題材を書いた生徒より
普段みる事のない視点や構図で書いた生徒の方を褒めたそうです。
いつか、郷土史における人物としての展示もみてみたいですね。
防府は良い財産を再発見したのかもしれません。
2.山頭火の展示室が埋没気味に残念だったのはたまたま?
【新しいだけに期待がもてるつくりの入り口。だったのですが・・・】
1階には種田山頭火の展示室もありました。
山頭火と言えば小郡にも展示施設やらあるわけですが。
防府は出身地としての特徴があるわけですね。
定期的に展示替えしてるらしく、「求道の句」がテーマでした。
が、正直ちょっと残念に感じました。
ガラスケースの傷が目立ったり、全く空の展示ケースが放置されてたり。
句のデータベース検索はカテゴリ検索で絞り込みまでできるのに。
その句毎の説明などもなく、だから何?っていう気持ちに・・・。
手入れがはいってるんだか、ないんだかよく分かりません(笑)
隣の作曲家大村能章の部屋ものぞいてみましいたが。
リアルタイムで大村能章の曲を知る人以外には、とらえにくい展示。
もし本当に今後とも後世に伝えるのならもう一工夫が必要かと思います。
大村能章の時代背景と曲との関わりをもっと掘り下げて提示するとか。
3.新発見だけでなく、埋没させないこと
【奥の方には防府天満宮などが連なる山並みが見えます。】
この施設、3階から街が見渡せるのかな〜とのぼってみました。
が、なんかいまいちでしたね。
防府は古い町で京都のように碁盤状が残ってる方のはずですが。
ガラス張りにしたのなら、今ある景観も活かしたつくりにすれば良かったのに。
せっかくの地域の特徴を埋没させちゃうのはもったいない。
新しい物を作りだし、展開させていくのも大切ですが、
今あるものを維持、発展させていくのも大事にしたい事ですね。
桂節郎など新しい企画とともに、山頭火を埋没させる事なく活かされ続けるといいですね。
生誕120周年記念桂節郎展は3月28日(日)までです。
3月22日(月・休)にはワークショップ(要申込)、
3月27日(土)にはギャラリートークが予定されてます。
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