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2009年12月09日

堀木エリ子の講演は美術講座ではない。ビジネス講座だ!

堀木エリ子さんは和紙作家であり女性起業家。
山口県立美術館での「堀木エリ子の世界展」(11月20日(日)まで)に関連して11月14日に講演がありました。
これが、美術講座というよりビジネス講座といった内容で。
エネルギッシュな堀木さんがいかにこの和紙という伝統産業を残そうとしたのか語られました。

その原点は職人さんのひたむきな姿を見た時のこと。
この姿を残さねばっと衝撃的につき動かされたそうです。
ここからが、いわゆる起業家。
どうやったらこの伝統を守れるのか。


1.伝統とは昔のままではでなく、新素材として受け継いでいくこと

書くものとしての和紙は安い洋紙に追いやられ現代ではほぼ絶滅状態。
そこで原点に戻って和紙の長所を探究。
強度が強い事と、つかうと質感が増す事。
これらの点から使い捨てる書き物でなく、長く使うインテリア用品がうかびました。

そこで、従来には大きさの和紙などを開発しインテリアの素材として伝統を継承しようされます。
他にも和紙に模様を書くのではなく、重ねてすく事で和紙そのものにデザインをもたせました。
これらの事から和紙づくりという伝統を残す道をつくられたのでした。


2.他にもビジネス格言的なものがぽろぽろと
・新しいものをつくるには、既存の道具からではなく、それをつくる道具からつくる
・和紙をつくるのではなく、和紙のある空気感をつくる
・作り手の考えではなく、相手の要望をきいて新しいものをつくる
・壁にぶつかったら、原点にかえって新しい考え方をだす
・機能や用途を考えてあげて普及させる

ビジネス書は書かれていないんですかね。
そのうち和紙の本でもだされたいいのに。


3.かんじんの展示の方はというと・・・
後日、かんじんの展示の方も見に行きました。
ただ作品そのものは正直な話、そんなにま新しさを感じませんでした。
僕個人の感想としては、やはり堀木さんは芸術家というより起業家のイメージです。
堀木さんが掘り起こしてくれたこの和紙の素材を他の芸術家やデザイナーがどう活かすか。
これが堀木さんの伝統産業を残す取り組みと、また和紙芸術としての今後の課題かと思いました。
和ものブームが続いているうちに・・・。



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