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2011年05月08日

(〜5/27)地味だけど意外に楽しい展示ですよ@山大埋文


今回記事にしたのは山口大学埋蔵文化財資料館の企画展「資料に刻まれた記憶〜文字・記号・印から読み解く〜」です。何だかパッと見て、何の展示だか分かりづらいですけど。意外と楽しめた展示でした。

以下はこんな感じです。
1.何たってメインの展示がアレですからね。
2.蔵書印には、意地と誇りがおしつけられてるんですね
3.実験的なパネル解説がステキでした


1.何たってメインの展示がアレですからね。

メインは何と蔵書印!本にはどこの蔵書なのか印がうたれる事があるんですが。山大には前身の山口明倫館の蔵書印が残る本もあります。そんなわけで、図書館ともリンクして蔵書印に注目した展示でした。うーん、マニアック。

蔵書印だけを集めた本も展示されてました。切手集めみたいなものですかね。他にもきれいな洋書の大きな辞書には本の背の逆、腹?にきれいな文様やくりぬき(めくりやすいように?)があるものも。

その他に、蔵書印から分かった本の履歴をすごろくであらわしたパネルもありました。文章で説明されるより分かりやすいですね。

写真素材 PIXTA
(c) G-Line写真素材 PIXTA

【どこかの本棚。本それぞれに歴史がある。】




2.蔵書印には、意地もおしつけられてるんですね

例えば、棲息堂文庫という印のものがありました。江戸時代の徳山毛利家の文庫だったらしいです。あるとき、徳山藩がおとり潰しになった時期がありました。これは前に周南市美術博物館でみた例の一件ですね。そのときに、徳山毛利家の棲息堂文庫は山口の明倫館の蔵書になってそのハンコが押されました。

しかし、再び徳山藩が復活したときには文庫も戻ってきました。そのときどうしたか。なんとわざわざ明倫館のハンコの上に再び棲息堂文庫の印が押されたようです。徳山藩の意地ですがな!

また、小倉藩の藩の学校である思永館の本には奇兵隊の印がありました。なぜ、小倉藩の蔵書に奇兵隊の印があるのか?あの坂本龍馬も参戦したという第二次長州征伐のときに、長州藩が小倉藩に勝って手に入れた戦利品として奇兵隊のものになったようです。勝ったぞーっていう証しみたいなもんですね。

インターネットのない時代、書物は重要な情報源ですもんね。蔵書印の履歴からどこが情報を制したかが分かりますね。


【会場にあったスタンプ。あれ?図書館にもあった奴?】




3.実験的なパネル解説がステキでした

最も感動したのが墨書土器や木簡や木の杭の記号などについて書かれたパネル解説文です。資料を見て、それが何を示すかについて推理するような形で書かれています。学生さんがつくったみたいですね。ぜひ、現場で読んでみてください。資料を見る楽しみが伝わりそうです。

専門用語だらけの短い解説文より、こんな文章なら文字数が増えても読んでて疲れそうにありません。満足度も高そうです。

蔵書印をとりあげるとか、解説文とかで色々な展示の実験がなされてますね。ただ残念なのは土日祝日が休みな事。研修の意味も含めて学生アルバイトなどを雇って開館して欲しいですね。

資料館の入口。
【資料館の入口。】



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