2011年03月09日
(〜3/27)生誕100年香月泰男のオモチャ@香月泰男美術館
来年は山口で国体がある年ですね。千葉国体では山口の選手の資格の問題でひと騒動ありましたが。単なる賞レースになってしまうだけでなく、地方のスポーツ振興という面でいい機会になる方に力をいれて欲しいところです。
ところで、山口県といえば、黄色いガードレール。前回の国体で夏ミカン色って事で採用されたのが起源らしいですね。今回は何かそういうの用意されてるのかな?
さてさて、今回の展示は長門市にある香月泰男美術館の「国体プレ企画展 山口探訪・名勝、旧跡を描く」です。香月泰男が1963年(昭和38)に新聞の挿絵に描いたスケッチの展示です。ちなみに同年に山口で国体が行われています。そこらへんのからみは下にも書いてます。
以下はこんな感じです。
1.100回目のHappy Birth Year 香月泰男
2.香月泰男がキレちゃった、その理由は?
3.詩人 香月泰男がオモチャに込めた想いって何だったんだろう
1.100回目のHappy Birth Year 香月泰男
香月泰男の略歴はこちら。
1911年 長門市三隅町に生まれる。両親の離婚後、祖父に育てられる。
1931年 20歳のとき、東京美術学校に入学、卒業後高校の美術教師となる。後に下関高等女学校に赴任。
1942年 31歳のとき、召集され満州へ。
1945年 34歳、シベリアの収容所で厳しい抑留生活。
1947年 36歳、帰国し、高校教師へ下関高等女学校復職。
1948年 37歳、三隅にもどり、深川高等女学校に転任。
1960年 49歳、退職。
1974年 63歳、死去。
今年は生誕100年にあたるんですね。それで、山口県立美術館でも企画展があります。そちらはまた後日記事にしようかと。
香月泰男美術館は実は初の記事ですね。これまでも何回かは訪れていたのですが。記事にならず。代わりに下関や山口ではよく見ています。下関に所蔵があるのは女学校に勤務していたからですかね。
2008年2月4日には下関市立美術館でメッセージが伝わってきて良いといい、
2008年3月5日には、山口県立美術館で小林和作よりは分かりやすいといい、
2008年3月24日には、下関市立美術館でなんか分からなくなってきたと言ったかと思えば、
2008年8月14日には、山口県立美術館で、作者のコメントもあって良いなんていってますね。
うん、我ながらゆらゆらしたもんだ(笑)
【香月泰男美術館入口。】
2.香月泰男がキレちゃった、その理由は?
今回の企画展のメインは新聞の連載にのった挿絵だったはずなんですが。どっちかというと僕は別のものの方が大変気になったわけです。それは、香月さんが前回の山口国体でデザインしたメダルが展示されていたのです。兎と飛び魚をデザインしたもので、香月さんがつくった原型から、試作品、完成品まで展示されていました。そのエピソードが気になる。
原型からできてきたメダルを見て、香月さんはひどく怒ったらしいです。その理由は今では分からないらしいのです。うーん、展示品を見る限りはちょっと見本の方が記号化しすぎてるかなと思うけど、さほど違いが分からない(笑)でも、次第に香月さんも納得したみたいで、そのまま採用されたみたいです。
うーん、何が気に入らなかったんでしょうかね。どっか本に書いてないのかなぁ。
【中庭。香月のオモチャが拡大されて並びます。】
3.詩人 香月泰男がオモチャに込めた想いって何だったんだろう
香月の作品には、絵画のほかに金属片や木片などを使ってつくったオモチャがあります。がらくただったものが人や動物などの命もつものとしていきかえっていますね。シベリアでがらくた同然の扱いをうけた体験からきたものでしょうかね。そのがらくたたちに命を吹きこむ作業は、かつてのつらい体験に命を与えようとすることと関わるのかもしれませんね。
福島慶子「香月泰男の死」『芸術新潮』1974からの抜粋が壁にかけられてました。
「香月は詩人だった・・・(中略)・・・香月さんの作品には説教くささが見られない。これは思想が付け焼き刃ではなく香月さんの持って生まれた性質に根ざしているものだから」
説教くさくなるのは理屈でせめるからでしょうね。でも、人間は心をもっているから、体や心からこぼれだしたものの方が人に伝わり易いんだろうなぁ。だからこそ、香月というその人にも興味が深まります。
山口県立美術館の展示はもう見に行ってはいるのですが、もうちょっとまとめてから書こうかと。とりあえず、香月泰男美術館の方が会期が(〜3/27)とせまっているので、とりあえず先に書いちゃいました。山口県立美術館と一緒に見て回ってはいかがですか?

【美術館に通じる道にある、香月ロードおもちゃの大行進。】
香月泰男/著、谷川俊太郎/編『香月泰男のおもちゃ箱』
香月泰男と詩人・谷川俊太郎とのコラボですね。
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