2008年04月14日

ドームの中には何がある? 松本清張記念館



↑松本清張記念館の位置です。
小倉城の公園内にあって、天守閣と小倉城庭園と3館で共通チケットもあるので一緒にどうぞ。

1.ドームの中にある常設展と、清張と社会を結ぶ企画展


松本清張記念館

小倉城天守閣の5階展望室から見た城内です。
右端にドーム状に見える建物が松本清張記念館です。
ドーム状になっている理由があるわけですが、それは後ほど。


博物館・美術館の展示はある程度どのジャンルも好きな自分ですが。
そんな自分でも苦手なのは文学系です。
だって文学作品をほとんど読んだ事がないから(^^;)
でも、これはある意味,全く知識も興味もない人の目で展示を見る良い機会です。
という感じでGO!


常設展では、松本清張の年譜とともに、作品と同じ時代に起きた事件などを並べた大きな年表がありました。
文学というとフィクションで作者の想像のみで勝負するという僕の勝手イメージがあります。
しかし、必ずしもそういうわけではなく、特に松本清張の場合は当時の社会問題などが関わってくるのですね。
他に、映像となった作品を上映するコーナーもありました。


そして、次の展示室では、ドーム状である理由が分かります。
記念館の中に松本清張の自宅が丸ごと復元されているのですね。
残念ながら中に入る事はできませんが、
清張が執筆した机や、編集者などを招いた応接室が外から見えます。
そして、最大の特徴とも言うべき様々なジャンルの膨大な書庫も垣間見えます。
作品を読んだ事のない自分でも清張という人間に興味が持てました。


企画展は戦後間もない昭和24年に生じた松川事件の騒動に清張がいかに関わったが展示されてました。
事件の事を知らなかった自分には少し解説文の内容を読むのに苦労しましたが、
社会問題に関心を持ち続けた清張への関心が深まりました。
今回の企画展は5月11日まで。


2.文学系の展示に文字はどれだけ必要なんだろう?


文学系の展示はどうしても文字が多くなりがちな気がします。
多分、文学好きな人々にとっては苦にならないと思いますが、
僕なんかは別に展示室で見ずとも、本でしっかり読めばいいじゃんと思ってしまいます。
生原稿などもきっと作品を読んできた人にとっては感動ものなんでしょうけど。
自分には手書きの文字を読むのにも一苦労です。


その点、自宅を復元しちゃおうというスケールでイメージを出してもらったのは助かりました。
自宅にあれだけの膨大な書庫を持っていたんだなぁという印象は残りましたから。
おかげで松本清張の本を読んでみようかなという動機づけにはなりました。


というわけで、文学系の展示においても文字情報よりイメージで伝える事の方が、展示としてあるべき姿なんじゃないかと思うのです。
もちろん、全く文字を使わないわけにはいきません。
また、文学なのだから余計なイメージをつけないように文字を大切にしているのかも。
さらに、読みたい人のために置いているだけで、別に読んでもらわなくても良いつもりなのかも。
しかしながら、文学系と言えども文字以外での展示方法も考え続けないといけないんだろうなぁ。
僕みたいに文字を読まない人間も対象にしなきゃならんから。
その点で、復元した自宅の展示ってのはここの1つの大きな特長ですよね。


以下は関連するリンクです。
『松本清張記念館』
   松本清張記念館のHPです。
   展示の内容やイベントなどの情報があります。
『日々メモ帳』の「松本清張記念館を訪ねて」
   旅行や映画や園芸等が写真つきで書かれたブログです。
   清張の生い立ちなどが書かれてあり、人柄などが書かれたその2もあります。
『おばあちゃんの鐘馗(しょうき)さま』の「「松本清張と松川事件」展によせて 」
   様々な政治社会問題などについて書かれているブログです。
   今回の企画展の松川事件に関する引用文などがあります。

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