2010年04月03日
「料亭『祇園菜香亭』跡地出土品展」@菜香亭
山口市の菜香亭でやっている企画展「料亭『祇園菜香亭』跡地出土品展」に行ってきました。
山口お宝展にあわせて4月4日(日)までです。
お花見とともにどうぞ。
1.まずは、大内氏の館跡として何が分かったのか?
【2007年の発掘調査現地見学会のときの写真です。写真上部の柵は現・菜香亭にも採用されてますね。】
旧・菜香亭は文献調査などから大内教弘が築いた別邸「築山」の跡といわれています。
しかし、発掘調査によると教弘より1世代後のものからしか出ないそうです。
遺跡が残されてきたから、こういう事も分かるんですね。
今度はこの事実からどう歴史を読むか事ができるのでしょうか。
かわらけという使い捨てとされる器が展示されてました。
かわらけには2種類あるそうです。
手でこねってつくったようなのが京都でよくつくられたもの。
それに対して、ろくろの回転でつくった跡が残るものが山口のもの。
ろくろで整った方が都会っぽいのに逆なんて意外ですね。
機械的なものより、手作り感が好まれたんでしょうかね?
2.明治に再び山口の表座敷の地となった場所
【現・菜香亭の大広間。壁には今、話題の明治維新以降の偉人の直筆の額が並びます。】
さらに、発掘調査では菜香亭があった明治以降のものも出土しています。
ワインとか入っていたであろうガラス瓶とかありました。
今のガラス瓶より妙にきれいに見えました。
何か作り方や成分が違うんですかね?
また、復元された大内時代の食材と菜香亭で出された食材を比べてました。
残念なのは、あまり解説はなく分かりにくかった事。
でも、食文化の移り変わりという切り口は深められそう。
おもてなしの場であった菜香亭でこそ展示して欲しい良い視点かも。
はじめて知りました、菜香亭の名の由来。
井上馨が当時の主人の齊藤幸兵衛の「齊」と「幸」、「馨」かららしいです。
木村拓哉ならキムタク亭ですよ。
ダジャレだけど、菜香亭っていう字面はオシャレですよね。
3.おもてなしと交流の場として受け継がれる歴史
【菜香亭の庭。庭は大内の頃からもおもてなしの要素の1つですね。】
保存の問題で建物内では調理はできないんですが。
食べ物持ち込みは可能で仕出しを呼んで宴会はできるみたいです。
名付け親の井上馨は菜香亭で還暦祝いをしたそうです。
親戚やちょっとした集まりの会場にしてもいいかも。
さて、菜香亭があった場所は大内時代と明治以降に山口のおもてなしの場でした。
そして、いま移設復元された菜香亭では市民活動の拠点の機能を加え交流の場となりました。
かわらけも、ガラス瓶も使われなくなったけど、おもてなしの空間は継承される。
歴史ってこういう事なんでしょうね。
今では少なくなった料亭の趣を気軽に楽しめそうです。
企画展は4月4日までのなので、今週末がラストチャンスですよ。
企画展「料亭『祇園菜香亭』跡地出土品展」
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