2010年12月07日
(〜1/10)近代の塩業展でビジネス@防府市文化財郷土資料館
防府市の文化財郷土資料館の「近代における防府の塩業」に行ってきました。
ここは2度目です。
前は映画「マイマイ新子と千年の魔法」にかけた展示のときでした。
いわゆる市町村の資料館にしては、面白い展示をやってるなぁって印象でした。
さて、今回は?
1.「近代における防府の塩業」っていうみるからに堅い感じだけども・・・
【資料館入口です。旧図書館内にあります。】
防府は実はかつて塩の生産地として有名でしたが、特に明治から昭和の時代をおった展示。
展示しているものは、塩をつくる塩田の図や、工場での工程を模型で説明したもの。
それから、組合関係の契約書類などや、そこで働いていた人々の記録などです。
しかし、タイトルから、また展示内容からも興味を持てる人は少ないかも・・・。
それでも、個々に見るとおおっ思えるものもありましたよ。
塩の商標登録の書類のなかに当時、農商務大臣であった後藤象二郎のサインがあったり。
昭和の契約書には個人名もあるので付箋でふせてたり。
うーん、大昔なら堂々と展示されるだろうけど、今に関わる歴史なんだなぁと改めて思ったり。
2.塩産業をどう維持していったか、ビジネス史としてみると・・・
解説シートがあるのはお土産感があって嬉しいところ。ふりがなやなるべく専門用語を使わない配慮も親切。
それでも、全体的にとっつきにくい感じなんだよなぁ。
現代からどう見たら面白そうかといった視点が欲しい。
唯一、面白かったのはビジネス的視点の記述があった事。
公的な専売統制がなくなって、塩の価格が不安定に。
その時に、どうしたかという歴史をビジネス的視点でみる。
現在の問題とも通じる事で歴史の活用に通じそう。
統制する組合的組織をつくったり。
ブランド化して価値を安定化させたり。
海外等あらたな販路を開拓する。
といった対策がとられたようですよ。
【(c) oiDON|写真素材 PIXTA】
ビジネス視点で歴史を見るってのは面白そうですね。
特に歴史学とかなんて「実の利益」に役立たないなんて思われがちですが。
江戸時代以降とかは、十分に今のビジネスとしても参考事例になりうるんじゃないかな。
古代や中世は現在のビジネスとは全く異なる世界観として対比する視点も大切だけどね。
3.塩からどう視点をひろげていけるのかな?
【看板。道のほうにも企画展の印があれば良かったのに。あった?】
けっこう硬派な感じの展示で、特に書類などの文書の展示はかたい印象。
じっと読み込む事の少ない展示という方法のなかで、どうビジュアルで見せて行くか。
表現しすぎて間違った印象になってもいけないですし、ここがやっぱ難しいところ。
だからこそ、展示を貫く視点が大切なんだろうなぁ。
また、塩に関してはまだまだひろげられそうですね。
美濃ヶ浜式製塩土器も比べてならべると山口県の資料だけで製塩の企画展ができそう。
あと、塩がその時代ごとにどういう役割をしたか追うともっとひろがりそう。
戦争時に塩作りをさせられた子供に焦点をあてたのも、今後戦争の展示に使えそうだし。
防府市でも旧塩田地域周辺に住む方や、当時を知る人にはより身近な展示かと。
また、食糧生産に関わる人は、どう生産し売っていくかを塩の歴史に学べるかも。
「近代における防府の塩業」展は年明けの1月10日まで(12月29日から1月3日は休み)です。
帰省がてらに当時を知るおじいちゃんに連れてってもらえるといいですね。
三田尻塩田記念産業公園にも行ってみたい

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