2011年01月20日
(〜2/13)「明治の錦絵と天皇」をみてみました@小倉城庭園
アクセスカウンタを見ると、普段は50もいかないのに昨日は100越え
もしかして、水曜更新と思って見に来てくれた方々でしょうか。すんまんせん。たまたま今月は水曜更新なだけなんです。というわけでこれからも不定期更新なので、RSSなどを使うと便利ですよ。さて、今回は北九州市立小倉城庭園の企画展「明治の錦絵と天皇-民衆が初めて見た天皇の姿-」に行ってきました。といっても行ったのは去年のこと。その証拠は3枚目の写真を見ると分かりますよ。いまは後期展で全品入れ替わってますが、構成は変わってないはずです。まずは僕が興味を持った理由から。
1.僕が「明治の錦絵と天皇」を見たくなったその理由
ここの資料館は僕のお気に入りのところです。ただ集めて並べましたっていう展示ではなくて、今の私達がどういう視点でみる事ができるのかに配慮された感じがあるからです。前に来たときには、古い陶磁器でも今の視点からデザインとしてみる事を教えてくれました。そのものを背景を読み取るような見方が僕は好きですね。頭でっかちな見方ですけど。
さて、今回は錦絵。そこに「民衆が初めて見た天皇の姿」という視点が与えられた事で興味を引かれました。いまでこそテレビにもよく出る天皇の姿ですが、それが実は明治以降にやっと知られるようになったらしいです。それまでは国の中心ではあっても、日本の国の人々はその姿を見る事もなく絵などで知る事もないのが当たり前だったんですよね。それがどういう形で知らされるようになったのか見たくなりました。
また、今では錦絵というものはありません。しかし、当時は最新のマスメディアだったのです。その錦絵が時代をどう切り取って描いたのか。あるいはインターネットや電子書籍などの登場で新聞やテレビ、本等の従来のメディアの存在が危ぶまれています。錦絵の衰退を例に消えてしまうメディアとはどういうものだったのかを考えて見るのもいいかもしれません。
そんな感じで興味をもって見に行きました。
【小倉城庭園入口】
2.錦絵には天皇はどういうふうに描かれていたのか?をみてみる
さてさて、天皇について。江戸時代には天皇はもちろん武家の絵は描かれなかったそうです。どうも描くのも不遜な事であるという事らしいですが。しかし、明治になると積極的に表現されるようになります。天皇が各地に実際におもむく事や、その様子を錦絵というメディアを通して民衆に知らされる事が時代の変化を感じさせたのだとか。今でいえば、皇族がユーストリーム始めちゃうくらいの衝撃でしょうかね。
それでも、天皇はさすがに身分が違います。錦絵の中で大臣などには役職名や名前の札がつくわけですが、何もついていない人物がいます。これが天皇や皇后をあらわしているそうです。主たる人物には名前なんていらないというわけですね。
また、天皇がのるのりもの。馬車の乗るところが神輿になっちゃってるやつがありました。西洋と和物のコラボってこの時代らしいなぁ。なんて納得しちゃあいけません。解説には実際に見ていない職人が想像でつくったのだろうとありました。うーん、誤報ってやつですか。こうなってくると他の戦争ものとかもどこまで裏をとって描いてるのか分からんですね。
【明治の錦絵と天皇チラシ】
3.フルカラーな錦絵の明治という時代と、シンプルを好む現代という時代
ところで、浮世絵と錦絵のちがいって知ってました?僕は江戸時代が浮世絵で明治以降が錦絵だと思ってました。しかし、これは間違い。検索するとたくさん見つかりますが、浮世絵は版画や手描き問わず江戸時代を中心とした風俗画全般のこと。錦絵は江戸中期に鈴木春信がはじめた多色刷りの版画の事だそうです。ですから、江戸時代にも明治時代にも浮世絵や錦絵って呼ばれるものはありうるって事なんですね。知らなんだ。
で、錦絵はとにかく派手派手しいわけで、そりゃ多色刷りこそが錦絵の特徴なんだから当然でしたね。もっともハレの場として描くわけだから目につくように派手なだけかもしれませんが。今の時代はシンプルなデザインが好まれる傾向がありますね。僕も好きですけどユニクロやApple的なものたち。高度経済成長期やバブルの頃のものたちとはちがった雰囲気な気がします。それぞれにその時代の雰囲気があらわれているのかな。
後期展は2月13日(日)までです。
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【まだ紅葉の頃。この施設には体験や教室もあるみたいです。】
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