2011年03月24日
(〜3/31)超石頭なオルメカ文明@いのちのたび博物館
北九州市のいのちのたび博物館の「古代メキシコ・オルメカ文明展 マヤへの道」に行ってきました。これは朝日新聞社の企画で巡回するんですね。
オルメカ文明というのは、紀元前1500年から400年ぐらいにメキシコに栄えた「文明」らしいです。で、何が有名ってデッカい石頭!等身大を遥かに越えて、頭だけで2m近くある石で出来た頭像が土の中からあらわれちゃったから、さぁ大変。なんじゃこりゃ!!ってやつですね。
展示されていたのは、その大きな石頭やレリーフ、翡翠の仮面、石斧、土偶のような人形などでした。多くは信仰に関わるようなものが中心でした。
以下はこんな感じです。
1.2000年以上前のメキシコと日本にそっくりなもの!
2.大人な鑑賞法 縛られてしまったのか、自ら縛られるのか
3.この春休みに子供たちにうってつけの展示ですよ
1.2000年以上前のメキシコと日本にそっくりなもの!
展示の最初には、日本の年表と比べるところがあってわかりやすかったですね。が、メモるのを忘れちゃいました。インターネットで調べてみると紀元前1500年から400年くらいなのかな。そうするとおおよそ、縄文時代の終わりから弥生時代の始めぐらいにかけてでしょうかね。オルメカ文明の方はまだまだ資料も少なそうなので、何百年単位でがばっと新説がでそうですが。
土器を見てるとなんかスベスベした感じとかが弥生土器に近いなぁなんて思ったり。あのぐちゃぐちゃしたような縄文土器なんかの方が世界的には異常で、多くは弥生土器みたいなシンプルな文様が多いのかもしれませんね。
大切に埋められたいたらしい大量の磨製石斧もありました。なんか、もう形そのまんまなくらいそっくりですよ。スゴいなぁ。隣国とはいえ、太平洋をはさんで大きく離れた地であんだけそっくりなものができちゃうもんなんですね。全然違う文化をもちながら、つくられた道具の形が一緒ってのは面白いですね。
せっかくこの博物館は日本の縄文や弥生の遺物持ってるんだから、展示の中で1、2点でも比べて並べてみても良かったのかも。磨製石斧なんかよう似てるんだし。それだけでも、オルメカ文明やメキシコに親近感わくと思うなぁ。
【いのちのたび博物館入口。メインは「でかっ!」】
2.大人な鑑賞法 縛られてしまったのか、自ら縛られるのか
石でできたレリーフがありました。そのなかで、中央の王らしき人に対してひざまずいている人物の腕には何やら文様が。これについて「腕をしばられた捕虜」みたいなニュアンスの解説文がありました。
でも、はたしてそうなのかな。例えば、お念珠をもった姿勢なんかを絵にすれば、手が数珠で縛られているようだけど、あれを縛られた可哀想な人とは言わないでしょ。何らかの礼作法の様子じゃないのかな。座り方も、片膝かあぐらか、その人の身分によって差があるようにも見える。
ある姿を見ても、その人がどういう気持ちでその格好なのかなんて実は他人には分からないですよね。色んな解釈もできそうだけど、「捕虜」とする根拠はなんだったんだろう。展示に限らず何にしても人の解釈を、あまり鵜呑みにするのはよく無いですね。大人も謎解き気分で、自分の眼で見て、自分で新たな視点を考える良い訓練になりそうです。
【ゴールでは、記念撮影できちゃいます。カブリものまでありますよ。】
3.この春休みに子供たちにうってつけの展示ですよ
さてさて、今回の展示を見ていて気付いたのは展示物が大人の膝くらいに低い事。展示物自体が小さいものが多い事もあって、これ、大人には少し見づらい高さ。でも、きっと子供の背の目線を意識してるんだろうな。
スタンプ集めやクイズ、球技に使われるゴム玉を触ったり、翡翠に穴をあける体験だったり、子供用の解説があったり、子供さんに親切。こういったところは、朝日新聞社のメディア側のノウハウなのかも。
前に『展示論』で、いのちのたび博物館の建物のつくりの事も、メディアとの関わりの事も書いたけど、やっぱここの博物館はなかなか面白いですね。
子供は何じゃこりゃっていうだけで楽しめそうな展示でした。大人でも、色んな解釈を考えて遊べそうだし。まだまだ研究の途上という感じなので誰でもその場で学者気分で議論ができそうな気がしますね。
【左はチラシ。右はスタンプ集めとクイズ。】
芝崎みゆき/著、『古代マヤ・アステカ不可思議大全』
マンガやイラストで読みやすいですよ。オルメカもあります。
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