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2011年01月05日

古い消防ポンプを物語る@益田市立歴史民俗資料館


島根県益田市立歴史民俗資料館の
「企画展 わが家の宝もの展」に行ったときの事です。
入口に古い錆びた、かたまりが。
いつもは展示全般について語りますが。
今回はこの一つの古いの物のもつ物語を。


1.なんじゃこりゃ?古びた消防ポンプに込められた物語

さてさて、資料館の入口においてあった古い錆びたもの。
それは、昔の消防ポンプでした。
1927(昭和2)年の昭和天皇即位記念に納入されたとありました。
当時の美濃郡鎌手村の村民の寄付で購入されたようです。

ちょっと「昭和天皇即位記念 消防ポンプ」で検索してみました。
すると、神奈川県の厚木市の年報に似た記事があったり、福岡県でも同じような事があったり。
どうして、天皇の即位記念が消防ポンプなの?と思ったのですが。
1923年(大正12年)の関東大震災のあとだったからなんでしょうかね。

それにしても村民の寄付で消防ポンプなんて粋ですね。
今じゃ、そういうもんは国や税金でやるのが当然だっていう感じですが。
すぐに国や行政にまかせたり、何とかしてっていう前に自分達でできる所からする。
そういう事が今の社会に、もうちょっとあってもいいのかも。

消防ポンプ
【入口にあった昔の消防ポンプ】



2.厚狭から益田へ、消防ポンプがやってきたその理由とは?

実はこれ、山口県の厚狭からきたものなんですね。
なんで、わざわざ厚狭からきたのかが謎です。
益田には扱う業者がいなかったんですかね。
それとも、当時は厚狭の町がよっぽど発達していたのかな。

また、ポンプにどうどうとお店の名前をのせてますね。
これは宣伝の意味があるのかな。
解説にはドイツ式とあるし、四隅には青い文様、昭和天皇即位記念と豪華だし。
このポンプが陸路で来たのなら、道中にいい宣伝ができたかもしれませんね。
あるいは、益田で使っているのをみて、さらに厚狭に注文がきたかもしれません。

思いがけず、益田で厚狭の字を見つけちゃいました。
何回か訪れてるはずなんですが。
今回やっと気付く事ができましたface02
こういう発見があると、何度も訪れたくなっちゃいますね。


【「山口縣厚狭町 山陽喞筒(ポンプ) 伊藤商會納入」とあります】



3.ひとつの古びたものの物語からひろがる世界

ひとつの古いポンプから、
昭和天皇即位記念と銘打って地方でも様々な事がなされたこと。
関東大震災後に地方でも消防の意識が発達した?事。
山口県の厚狭と益田のつながり。
ドイツ式の消防ポンプがこういう地方まで出回っていた事。
などなど話が広がりましたね。

あとは、これが他の資料とかと関連してくると企画展として物語になりそうなんですけどね。
想像していくと、なんかわくわくしてきます。
何の気もなしに見かけた物を調べてきたのだけども。
自分で疑問に思った事を調べて行くのは探偵のようで面白いですね。

この資料館のなかには他にもいろんな資料がつまっていそうです。
益田市立歴史民俗資料館

資料館入口
【資料館入口】

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Posted by nettarou at 13:58Comments(0)TrackBack(0)・益田市立歴民