2008年10月11日
「アジアとヨーロッパの肖像」展の挑戦
こちらでは主に歴史的な資料が多いですかね。
当時の人々が世界の人々をどう理解しようとしていたかという事を考えるのに最適。
また、資料を群として比較できるように配置されてました。
異人を奇異なものとして扱う一方で、興味や関心をもってまた異境への憧れのようなものも混じった感覚が知られて面白いですね。
こちらは、1つ1つの作品をじっくりみるような形で展示されてあります。
ここらへんが歴史系と美術系での展示の違いなんですよね。
こちらで10月11日に今回の展示責任者の方の講演がありました。
現在の博物館・美術館の新しい試みなどの話が聞けました。
その中で、1つの展示を国際的に巡回させようという運動が紹介されてました。
これもただ同じものを回すのでなく、各地の状況にあわせて資料も選び直すというもの。
展示そのものが比較文化という点で資料にもなりそうなものですね。
また、博物館と美術館の垣根を越える試みもあるようで、この展示でもその一貫。
ただし、結局見る側も博物館として、美術館として見に来るという点が指摘され、
もうそれならそれで変に統一せずに各々の特色として活かしていこうという方向になっているそうです。
また、資料も抱え込まずに大規模な借用という展示の在り方も検討されているそうです。
所蔵資料にしばられる事なく、各館には展示の情報を蓄積して行こうという感じ。
マンネリ化を防ぐ事ができそう。
ただ、保存の機能も残してどこかで専門的に収集したりしておかないと資料がどんどん捨てられそうですけどね。
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2008年03月20日
大阪に行ったら、そこは中国だった! 国立民族学博物館
【更新記録:3月20日(木)夜に新たに記事を投稿しました。】
↑国立民族学博物館の位置です。
万博記念公園の中にあるのですが、
土地勘のない自分にはよく分かりませんが。
大阪府でも北の方にあるのですね。
1.まずは太陽の塔の裏の顔って知ってますか?
言わずと知れた太陽の塔。
頂上部に「黄金の顔」、
中央に「太陽の顔」、
背後に「黒い太陽の顔」、
各々が未来、現在、過去を表しているそうです。
万博開催中はさらに地底部に「地底の太陽の顔」があったそうです。
しかし、地底のものは行方不明になったそうな。
うーん。
太陽の塔の裏側です。
表の写真はよく見るけど,裏は初めて見たような。
この太陽、実は信楽焼のタイルでつくられているんですね。
看板によると高さは65mで自由の女神の47mより大きいんですね。
この間まで梅まつりが行われていたんですね。
今度は万博公園桜まつりが
3月28日(金)~4月13日(日)に行われるようです。
2.大阪にいながら中国奥地への小旅行のような企画展
北京オリンピックなど何かと中国話題が多い最近ですが。
急速に経済成長する社会の一方で、中国には様々な少数民族がいますね。
現在、国立民族学博物館では企画展「深奥的中国ー少数民族の暮らしと工芸」(〜6月3日まで水曜休館)が行われています。
展示では何と言っても実際に中に入れるよう再現された高床式住居が目をひきました。
中にはテレビから衣服まで生活用具も一緒に置かれてます。
子供服には、明らかに偽ウルトラマンなものも(^^;)
また、イスなどが全て子供用かと思うほどに小さいのも何とも異文化。
小さいから子供用とは限らないんですね。
本当は家畜を飼う高床の下の部分も再現したかったんだろうけど、
危険性などを考えてやめたんだろうな。
しかし、高床らしさが見れないのは残念なものです。
この他に、年中行事や各民族の衣服、楽器や工芸品などが並べられていました。
衣装は民族毎にテーマとする色が違ってたりしました。
また、各所に映像も置かれおり、製作風景や実際の生活の様子も見れました。
会場全体が中国少数民族の世界観に覆われた空間でしたね。
また、衣装の試着や楽器を叩いたり体験する場や、
関連する本やグッズもあり、小旅行気分を味わえそう。
さて、展示という点ではというと、空間の演出という意味ではさすが国立っていう量でしたね。
解説文が短めなのは、読む側が疲れないようにという配慮でしょう。
しかし、ものの陳列に終わってる感もします。
例えば衣装についてはもっと各民族の比較などの面が強調されても良かったかなと。
素人が旅行で見るような事以外に、民族学者の視点や研究成果のようなものが自分としては欲しかったですね。
3.大阪から世界一周への旅 常設展
さて、企画展だけでもけっこう疲れたのですが。
常設展も見ておきましょう。
敷地内にはトーテムポールなんかもありました。
そして横には企画展の中国チックなデザインの旗。
世界の民族がごちゃまぜな場なんですよね。
まずは、入り口では「違う?それとも似ている?」や「これは何?」、「これは道具?それともアート?」といった刺激的な問いかけとともに、
別の地域の民族具が並べられています。
おおっ!比較展示だぁーと期待が膨らみます。
PSPを利用した携帯する展示案内があり利用してみる事にしました。
読む作業より見聞きする方が断然利用者には楽ですからね。
会場のいくつかに番号が置いてあり、
その番号に沿って短い映像が見れるというものでした。
しかし、これは逆にPSPがないと展示物のほとんどは分からないものだらけじゃないのかと思ったり。
とにかくPSPを借りてみる事をオススメします。
上下で選んで○で決定、×でキャンセルの操作だけなので、PSPに慣れていない方でもできるかと思います。
展示は世界の14の地域毎の地域展示と、
テーマに沿って全地域のものを集めた通文化展示に分かれています。
最初はけっこうマメにPSPを利用しながら見てましたが、
次第に時間もなくなり後半はほぼ素通り(^^;)
こりゃ、常設展だけでも何回も来ないとちゃんと見きれませんわ。
通文化では言語と音楽について各地域の物が集められていました。
しかし、あまり比較という面はみられませんでした。
ものを一カ所に集めたといった感じでしょうか。
ひとつひとつの解説はあるのですが、ものとものとつながり、歴史的経緯や組み合わせなどの説明はあまり見当たりませんでした。
通文化という意味ならもう少し突っ込んだ内容でも良いかなと思っていただけに残念。
さすが、国立博物館というスケールは圧倒的でしたね。
ただ、これだけの情報量をいかに来館者に注ぐかという部分は永遠の課題だろうな。
あまりの量に僕のように素通りしてしまう人が多いんじゃないかと思います。
もちろん、一回で全てを見せようとする必要はないんですけどね。
ただ、必ずしもリピーターになるとは限らないので、
また来ようと思えるような入り口の仕掛けが必要だと思うのです。
その意味でも通文化での展示というのがキーポイントだと思うのです。
例えば和楽器に興味のある人が、音楽や楽器というテーマで世界に興味を持つようになり、
さらに、そこから和楽器のルーツを辿って中国の生活文化へと関心が広がったりするような。
そういった事を通して、全くつながりを感じられなかった世界の民族への理解が深まるような場になればなぁ。
僕自身もまだまだこの博物館の展示や内容を把握しきれてないので、
展示方法や民族を学びにまた来たいと思います。
以下は関連するリンクです。
・『万博公園TOP』
万博記念公園のHPです。
イベント情報なども更新されています。
・『日経関西コンシェルジュ』の「芸術に浸る「太陽の塔」内部見学ツアー (07/02/01)」
日本経済新聞社による関西の情報のHPです。
太陽の塔の内部公開について書かれています。
・『おとなの社会見学』の「太陽の塔特別内覧 見学レポート」
おとなが社会見学するHPです。
内覧ツアーがレポートされています。
・『近江化学陶器株式会社』の「万博出展」
太陽の塔の製作に関わった近江化学陶器株式会社のHPです。
太陽の塔の製作秘話などについて書かれています。
・『国立民族学博物館』の「深奥的中国ー少数民族の暮らしと工芸」
万博記念公園内にある民族学の博物館のHPです。
6月3日までの中国少数民族の企画展についても書かれています。


